鳥取ヤクルト販売株式会社の経営理念・方針や、
ヤクルトの原点「代田イズム」をご紹介します。
2011年、東日本大震災があった年、その年の漢字に選ばれたのは絆でした。それ以降、人と人とのつながりの大切さが改めて見直されているように感じています。私たちの仕事は、一軒一軒お客さまのところへ訪問し、商品をお手渡しすることをとおして、お客さまの健康と幸せな生活を支えることです。まさに、効率だけではない人と人との絆を大切にしていかなければいけない。そう考えています。
そして、お客さまだけでなく、この鳥取の地域、そして働く人すべてが幸せであってほしい。そんな生活を支える存在でありたい。経営理念はそんな想いを込めて産まれました。
ヤクルトの創始者で医学博士の代田 稔が京都帝国大学(現在の京都大学)で医学の道を歩みだしたのは1921年。その当時日本はまだ豊かとはいえず、衛生状態の悪さから感染症で命を落とす子供たちが数多くいました。そんな現実に胸を痛めていた医学生時代の代田は、病気にかかってから治療するのではなく、病気にかからないようにする「予防医学」を志し、微生物研究の道に入ります。そこで乳酸菌が腸の中の悪い菌を抑えることを発見、これをさらに強化培養することに世界で初めて成功します。それが、今日「乳酸菌シロタ株」と呼ばれる学術名 ラクトバチルス カゼイ シロタ株という乳酸菌です。
その後、代田は、生きて腸内に到達し、有用な働きをする「乳酸菌シロタ株」を、一人でも多くの人々に摂取してもらうため、有志と共に安価でおいしい乳酸菌飲料として製品化します。
そして1935年、乳酸菌飲料「ヤクルト」が誕生しました。
世界の人々の健康を守りたい。
代田 稔の情熱と発想、飽くなき探究心は、今も、脈々と受け継がれています。
ヤクルトでは、創始者である代田の考えを「代田イズム」と呼び、現在もすべての事業の原点としています。
●予防医学
病気にかかってから治療するのではなく、病気にかからないための「予防医学」が重要である。
●健腸長寿
ヒトが栄養素を採る場所は腸である。腸を丈夫にすることが健康で長生きすることにつながる。
●誰もが手に入れられる価格で
腸を守る「乳酸菌シロタ株」を1人でも多くの人々に、手軽に飲んでもらいたい。